美容や健康、ダイエットにもいいって!驚きの梅干し、梅酒の効果。梅酒の梅は食べた方がいい理由も。
東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ
私は九州出身で、子供の頃、太宰府天満宮の裏に1年間住んでたこともあります。
犬の散歩に太宰府天満宮という贅沢!
梅の花が咲くころは、とてもいい香りでした。
(↓これは岡山後楽園の梅)
実は梅!和草ハーブの本にも載ってるくらい効能がたっぷりです!
梅
バラ科サクラ属です。
バラでサクラ!
アンズやモモ、アーモンドやプルーンなども同じ属なんです。
300種類以上の品種がある梅はその中でも特にアンズの近縁種です。
大きな実で有名な南高梅は、杏子との交配して生まれた品種です。
生薬名は『烏梅(ウバイ)』といって、青梅を燻蒸して真っ黒になった実を使います。
成分
花の精油には、ベンジルアセテート、ベンズアルデヒド、ベンジルアルコール、オイゲノールなどが含まれます。
果実には、有機酸のクエン酸、リンゴ酸、コハク酸などが含まれます。
カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル、ビタミン(B1、B2、C、E、葉酸など)、βカロテンなどが含まれています。
梅の効果
梅干しは1日1粒で医者いらず…なんて昔からいわれてますよね。
梅はその日の難逃れ…これは、朝に梅を食べればその日の災難から逃れることができるということわざです。
でも、梅干しを食べると高血圧になるからたくさん食べちゃダメ!ともいわれますよね。
梅酒はカロリー高いからダイエットの敵?
梅酒の梅を食べるって言ったら、みんなに笑われた…なんてことも。
いったい、食べていいのか悪いのか?どうなのよ!
疲労回復
これはよく聞きますね!
梅に含まれるクエン酸やリンゴ酸などの有機酸が、疲れたときに体にたまる乳酸を分解して体力の回復を促進します。
血液の流れを良くし、肩こりや筋肉痛にも効果があります。
梅干し1個で、レモン1個の約2~3倍のクエン酸が含まれています。
これが梅酒の梅なら、レモンの約15倍ものクエン酸が含まれています!
梅干しのほうが酸っぱくてクエン酸が多そうに感じますが、梅酒の梅のほうが多いんです。
これだけでも梅酒の梅は食べるべきだとわかりますね!
健胃、整腸、駆虫作用
唾液や胃液などの分泌を助け、たんぱく質の消化を助けることで、食欲増進します。
悪玉腸内細菌の抑制で整腸作用もあります。
なんと!梅には胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの原因にもなると言われるヘリコバクター・ピロリ菌の増殖を抑制することが研究されています!
また、食中毒などの菌も排出されることがわかっています。
私は子供の時、お腹をこわすと梅酒を盃に半分くらい飲まされてました。
昔からの民間療法ですが、しっかり効果はあるんですよね。
キレート作用
聞きなれない言葉ですが、キレート作用とはキレイになる作用…ではなく、鉄やマグネシウム、カルシウムなどを吸収させやすくする作用のことです。
キレート作用があるクエン酸と、カルシウムなどが含まれる食品を一緒に摂るといいということです。
梅の実には、クエン酸とカルシウム、マグネシウムなどが含まれているので、それだけでも効果はあります。
骨粗しょう症予防
カルシウムを吸収させやすくするので、牛乳やヨーグルトなどのカルシウムが多い食品と一緒に摂ることで、骨を強くします。
梅干しと牛乳~!? 合わない!と思いましたよね?←私もはじめは思ってました。
梅干しを食べた後に牛乳を飲むと、すごく甘く感じて美味しいです。
これはもちろん梅干しじゃなくてもいいんですよ。
梅ジャムや梅シロップなど、乳製品に合わせやすいものがあります。
クリームチーズに混ぜても美味しいです。
成長期のカルシウムがたくさん必要な子供にも食べてほしいですね。
特に女性は更年期に入ってくるとカルシウムが足りなくなってくるので、骨粗しょう症になりやすいです。
クエン酸とカルシウムをセットで摂取しましょう。
生活習慣病予防
アルカリ食品の梅の実を食べると、血液やリンパの流れが良くなります。
血流を良くすることで、抵抗力や免疫力が上がるので、病気になりにくくなります。
また、ピルピン酸という成分も含まれていて、これは肝機能の強化作用があります。
梅ジャムや梅エキスなど、梅を加熱することで効果を発揮する作用もあります。
過熱により梅の糖とクエン酸が結合してムメフラールという成分が作られます。
ムメフラールは、血流を改善して、血栓予防や動脈硬化にも役立ちます。
血糖値を下げる
梅にはインスリンの働きを助け、血糖値を下げる作用があります。
アディポネクチンという成分を増加させインスリンが働きやすくします。
(糖尿病になると血中のアディポネクチンが低下してインシュリンの作用を低下させます)
この作用によって、糖尿病や高脂血症の予防になります。
ダイエット
疲労物質や老廃物を体の外に排出し、新陳代謝が活発になります。
胃腸にも作用するので、便秘の解消にも役立ちます。
梅干しに含まれるバニリンという成分には、脂肪細胞の肥大化を抑えて脂肪燃焼効果があると言われています!
(肥満は脂肪細胞の肥大で起こります)
このバニリンは過熱することで量が増えます。
フライパンやオーブントースターで焼いたり、電子レンジで少し温めるだけでも増えます。
一度増えたバニリンは減ることはないので、まとめて過熱して冷蔵庫で保存しておくと、毎回の手間が省けます。
美肌、美髪
梅には殺菌作用と抗酸化作用があり、美肌作りに大活躍です!
肌の菌の増殖を抑えて、ニキビを防ぎます。
ミネラルもたっぷり含まれているので、お肌はもちろん、髪や爪のツヤも保ちます。
めちゃめちゃ効能がたっぷりの梅の実…これは食べないわけにはいきませんね!
これからの時期、熱中症が増えます。
熱中症予防には、水分補給とともに塩分補給も必要です。
水分をとればいいと思って、ミネラルウォーターやお茶だけを飲んでいるとふらついたり、ひどいと手がしびれたようになってきたりしたことはありませんか?
汗も出るし、おしっこも出るし、まさか脱水とは思いませんよね?
簡単にいうと、必要な塩分も摂らなければ血液も薄まって、身体が不必要だと思った水分として体外に排出してしまいます。
できるだけ適度な塩分とともに水分を摂ってください。
このときに梅干し一個、塩分やミネラル補給とともに、疲れを癒す成分もとれます。
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そして梅酒!
『酒は百薬の長』ともいわれるお酒。
飲みすぎは体によくありませんが、適度なお酒は体にもいいんです。
お酒を飲むことで、血流を良くして新陳代謝を活発にします。
特に梅酒は、梅の成分がたっぷり抽出されています。
梅酒を作るときに加えられる氷砂糖が溶けるときの浸透圧によって、梅の実に含まれる成分がゆっくり出てきます。
梅酒は甘くて嫌いという方もよくいますが、なぜ氷砂糖が使われるか知ったら、少しは好きになってくれるでしょうか?
食前酒に梅酒が良く出されるのは、胃腸を整えてくれて、食中毒などの予防も兼ねているからです。
(日の丸弁当の梅は、殺菌作用で食中毒予防のため)
アルコールにアレルギーがある方や苦手な方は無理に飲む必要はありませんが、そうでない方はこれを機に飲んでみてください。
カロリー高そうだしダイエット中だから…という方にも、梅酒は効果があります。
(もちろん飲みすぎはいけません!)
確かにカロリー的には高いですが、梅酒には余分な脂肪を分解し、燃焼する効果が期待できるので、ダイエット中のお酒に選びたいものです。
適度な量を守れば、美容、健康効果が期待できます。
もちろんデトックスや抗酸化作用も期待できます。
梅酒の香りのベンズアルデヒドは、アロマテラピーに相当する効果が含まれています。
この香りで脳からα波が出てリラクゼーション効果があります。
肝機能を助ける効果もあるので梅酒は良いことだらけですが、アルコールによる脱水症状を防ぐために炭酸割りや水割りがおすすめです。
ロックやストレートで飲みたい方(私も!)は、お水やお茶なども用意しておく方がいいです。
そして、梅酒の梅は食べましょう!
今年も母親から梅が送ってきたので、さっそく梅酒を漬けました。
今年の実家の梅は、びっくりするくらいめちゃくちゃ大きい!
(南高梅のように交配はしてません。それどころか放置気味)
氷砂糖が少ししかなくて買いに行くのも面倒で、代わりにうちにあったよもぎ糖(黒砂糖によもぎが入ったもの)を入れました。
黒糖梅酒は漬けたことがあるんですが、よもぎ黒糖を使うのは初めて…
ついでに、庭のよもぎも洗って入れてみました!
いつよもぎを取り出したほうがいいか、それともずっと漬け込んでてもいいか悩むところです。
体に良い効果がたくさんの梅酒に、効能たっぷりのよもぎ。
これぞ健康酒です!
3か月後が楽しみです!
(去年の梅酒があと少し…ちびちび大事に飲みます…)
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